「で、何が言いたいの?」と言わせない話術
人前で話すときは、結論ファーストを意識せよ
私たち日本人は結論を先に言うことが苦手だ。
一説には、『日本語の文章構造的に「理由が先、結論が後」の方が自然であるから』と言う話もある。
仲の良い友人との談笑であれば結論はどこに来ても構わない。
結論なんていらない場合も多々あるだろう。
しかしながら、人前で話すときにはそうはいかない。
結論がいつまで経ってもやってこない場合は
・話が長い
・何が言いたいか分からない
・結論は何なの?
と言った感情を相手に抱かせてしまう。
そうなれば、「この人は話すのが下手くそだ」と思われてオシマイである。
人前で話すときは、まず第一に結論から話すことを意識すべきだ。
結論、結果、自分自身の一番伝えたいこと、これらを真っ先に伝えよう。
結論から話す具体的手法
分かりやすく話すための手法としてPREP法がある。
結論(Point) → 理由(Reason) → 具体例(Example) → 結論(Point)
の頭文字を取った手法だ。
結論を先述し、なぜその結論に至ったかを理由で補足する。
結論に説得力を持たせる為に具体例(例え話)をし、最後にもう一度結論を述べる。
基本的にはPREP法を元に原稿やプレゼン資料を作っておけば問題はない。
ただし、注意しなければならない点もある。
PREP法の注意点
①PREP法が向いていない場面がある
自分の体験談を話す、結婚式のスピーチ等、ストーリーを話す場面には使用できない。
あなたの話す内容は、相手に分かりやすく伝えたいのか?それとも共感してもらいたいのか?をしっかりと考え、前者の場合にはPREP法を使用してもらいたい。
②理由は多くても3つ
理由を話す際、冗長になってはいけない。
あれもこれもと理由を付け加えてしまうと折角のPREP法が台無し、上等な料理にハチミツをぶちまけるが如くである。
ここでのポイントは、理由の数を先に言ってしまうこと。
結論は〇〇です。結論に至った理由は三つあります。一つ目は~
これだけで解決だ。
あなたの話はいつも長い。
そう言われれば自分自身で気付くことができるが、言われなければ悲惨である。
自分で気付く事がないまま恥を垂らし続けるのだ。
そうならない様、まずは結論を心掛けて欲しい。